Rob Zombie

Rob Zombie 
Rob Zombie - Hellbilly Deluxe - 1998
1. call of the zombie 2. superbeast 3. dragula 4. living dead girl 5. perversion 99 6. demonoid phenomenon 7. spookshow baby 8. how to make a monster 9. meet the creeper 10. the ballad of resurrection joe and rosa whore 11. what lurks on channel x? 12. return of the phantom stranger 13. the beginning of the end


「月がやたらと赤い夜は悪事を企んでいる奴が多い夜」
昔からそのようなことが言われているけど、このロブ・ゾンビの音楽はそんな夜に家の窓を全閉してフル・ヴォリュームで聴きたくなる。彼の音楽をジャンルという枠に嵌めるとしたら「ホラー・ミュージック」。そういうのが一番シックリ来るけ れど、そういうジャンルはあるのかどうかすら知らない。でも、そういう音(笑)

今回のアルバムは彼が以前組んでいたバンド「ホワイト・ゾンビ」が活動を休止している間に趣味で作って個人名義で発表した作品。聴いた感じはホワイト・ゾンビの音(*1)をもっとハードにスパンキングして引き締め、そこに「トランスとメタルとダンス・ミュージックなんかを全部ミキサーにぶち込んで人工着色料と人工甘味料と日本のアニメで味付けしてみました」っていう音なんだけどカッコイイです。ただプロモに至っては変なマスクマンが日本刀を振り回してたり、フランケンシュタインが踊ってたりと、もう怖いんだか可笑しいんだか意味不明。


そんな彼が愛してやまないのは60年代の恐怖映画。
だから彼が書く歌詞の世界観というのがまるでホラー・コミックを読んでいるような感じで、ゾンビ伝説とかドラキュラ伝説とか真面目な人が歌詞を読んだら「これが音楽なのかっ!」と怒り出してCDを床に叩き付けそうな内容だったりします。でもそういう人はそういう人で自分の納得できる歌詞を書いている音楽を楽しめばいいので、ロブ・ゾンビ、彼には「これからも添加物満載の楽曲を作り続けてください!」と願うばかりです。

しかしホワイト・ゾンビ時代は「知る人ぞ知る」アンダーグラウンドな存在だったけど、彼がソロになってからの音がシーンに流れてきてからというもの、ホラーやSF映画のサントラ参加数はハンパなく、結構多くの人が彼の音を耳にしていると思います。一体「ホワイト・ゾンビ」の頃を知っている人の何人が、彼がここまでメジャーになると想像しただろうか?


関連記事


リンク


2010/09/26      1990 R Rob Zombie