Black Stone Cherry - Black Stone Cherry
Black Stone Cherry - Black Stone Cherry - 2006
これまたおもしろいバンドが出てきましたね。Black Stone Cherry、アメリカはケンタッキー州出身の彼等は2006年にこのセルフ・タイトルのアルバムでデビュー。ちょっと日本では人気が出ないサザン・ロックというジャンルだけど、これはオススメのバンド。また「これから」に期待してしまうバンドです。
聴いてみると判るけど彼等の音はヘヴィなんだけどキャッチーで、どこかしら ac/dc を彷彿させる音でありながら、オールマン・ブラザーズ・バンドやレイナード・スキナードなどの埃っぽくて男臭いエキスもたっぷりと含んでいる。こういったサザン・ロックというのは70年代くらいまではジャンルとして成立していた音だけど80年以降、なかなかそういった音を出すバンドが (モリー・ハチェット以外に) いなかっただけに今の時代逆に新鮮だし、バンド・メンバーの平均年齢が20歳前後というのを感じさせないくらい音が練りこまれている。
特にそう思うのが音の定位を考えた構成やリズムの緩急の付け方で、こういった方法で音の奥行きやグルーブ感を出すってバンドは70年代という時代を通過した老練なミュージシャン以外では意外と少ない。中でも若い彼等のヘヴィな音を支えるドラムのジョン・フレッド・ヤングのタイトにしてグルーヴィなドラミング、これがまさに骨太で、このバンドの中核は間違いなく彼のドラミングにあると思います。
そういったデビュー・アルバムでありながら老練な技を出してきた Black Stone Cherry だけど、このアルバムを聴くとサザン・ロック以外では結構初期のブラック・サバスの影響ってあるように思えます。なかなか日本ではミッド・テンポの曲構成ってのは流行らないけれど、ラウド・ロック好きなら是非。可能な限り大きい音で聴きたい1枚!
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2010/11/19 2000 B Black Stone Cherry