Aimee Mann - Charmer

8th「Charmer」(12) から " Charmer " を私訳

8th「Charmer」(12) から " Charmer " を私訳。

ポップスという音楽は良くも悪くもベッタリ感がある。それは主観的な歌詞が多いというのもあるのだけど、素直に感情を出しすぎるとこにも原因があるのかもしれない。だからポップ・ミュージックはケーキとかアイスクリームのようなものだ。それと同じようにエイミー・マンの音楽のポップさを考えるとグミ・キャンディだ。シッカリ噛まないと味を感じる前に終わってしまう歌詞、固いのか柔らかいのかハッキリしない半生メロディー。よく似ている。

そんな彼女のアルバムの内容はアルバム・タイトルとその周辺の気持ちで描かれているものが多いのだけど、今回の「Charmer」(12)では「魅惑、魅力」についてが語られる。「魅力が強い時、弱い時」「魅力はどこから来るのか」「それが強すぎるとどうなるのか」を考察して歌詞に綴る。今作の音についてエイミー・マンは「70年~80年代のスーパー・ポップの影響を受けた作品(カーズとかブロンディ、中後期のプリテンダーズ)」と話している。それだけに今までの作品より幾分ポップな仕上がりだけど、いつものエイミー節は健在。 今回はジャケットをひっくり返すと ↓違う顔に (笑)
 
ジャケットをひっくり返すと違う顔に

" Charmer "

When you’re a charmer
あなたが魅力的なとき
The apple’s fall
リンゴが落ちる
And you’re quite the little gallanter
すると、あなたの鼻が少し高くなって気分は上々
You got 'em all
あなたはリンゴを全て手に入れた

When you’re a charmer,
あなたが魅力的なとき
people respond
みんな笑顔で応えてくれる
They can’t see the hidden agenda
でも彼等が何を考えているかは分からない
You got 'em all on
あなたは彼等の仮面を手に入れた

And when you’re weak it’s the Holy Grail
あなたの魅力が弱っているとき、尽きぬ魅力は見果てぬ夢
You're 2-for-1, it's a fire sale
あなたは2人で1人分、つまり安売り状態ね
And that's a wall that you cannot scale
例えるなら登ることが出来ない壁を前にしているのに
So you’re forced to burn all under
強引に足元に火が点けられているって感じかしら

When you’re a charmer,
あなたが魅力的なとき
The world applauds
世界中が拍手を送ってくれる
They don’t know that secretly charmers
でも彼等はその魅力の裏側を知らないから
Feel like they're frauds
まるで騙しているかのような気分

When you’re a charmer,
あなたが魅力的なとき
You hate yourself
自分で自分が嫌いになる
A victim of such a hypnosis
強い思い込みが招いた結果ね
Like everyone else
周りにいる人達のように

And when your thinking goes black and white
そして、あなたが称賛と孤独について考え出したとき
And you're all hunger and apetite
あなたの全ては飢えと欲求で満たされる
This is a battle you cannot fight
これは戦いだけど、あなたは闘えない
No you only can surrender
あなたに出来るのは降伏することだけ
No you only can surrender
あなたに出来るのは降伏することだけ
No you only can surrender
あなたに出来るのは降伏することだけ


" Looking For Nothing "
「@#%&*! Smilers」(08)

" Humpty Dumpty "
「Lost in Space」(02)

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2013/03/13      2010 A Aimee Mann