Eva Cassidy 「最初の一枚」

簡単に Eva Cassidy の「最初の一枚」について書いてみました。
はじめてのミュージシャンのアルバムを買う時、どれから買うか?というのは誰もが悩むトコだけど、Eva Cassidy、彼女に関しては「Live at Blues Alley」をオススメしたいです。確かに「Songbird」というベスト盤から入るというのも全然良いと思うのですが、そのミュージシャンのファンになってしまうと重複する曲が多くなるのも確かです。

1. Cheek to Cheek – 4:03 / 2. Stormy Monday – 5:49 / 3. Bridge over Troubled Water – 5:33 / 4. Fine and Mellow – 4:03 / 5. People Get Ready – 3:36 / 6. Blue Skies – 2:37 / 7. Tall Trees in Georgia – 4:05 / 8. Fields of Gold – 4:57 / 9. Autumn Leaves – 4:57 / 10. Honeysuckle Rose – 3:14 / 11. Take Me to the River – 3:51 / 12. What a Wonderful World – 5:50 / 13. Oh, Had I a Golden Thread – 4:46


*1.「Songbird」に収録されている10曲目の " Over the Rainbow "
これは Chuck Brown の「The Other Side」(92) に Eva が参加した時の作品。
こうやって見てみると98年の「Songbird」は「Live at Blues Alley」と「Eva by Heart」から寄せ集めたベスト盤となりますが、同名曲の収録時間が違います。たぶんそれはマスターとしたであろう 「Live at Blues Alley」と「Eva by Heart」の音源の歓声やイントロ、アウトロを調整して使用しているものと思われます。ハッキリ言って同名曲をそれぞれを聴いてみて、違いが感じられませんでした。
個人的に「Live at Blues Alley」(1997) の一番の魅力は、このアルバムには彼女自身の意思があったということが大きなポイントでしょうか。曲の選曲や並び方やジャケット・デザイン等々、ミュージシャン本人がいろいろ考えて決めている部分があるでしょうしね。(アルバム「Eva by Heart」(1997)は生前に企画されていましたが、亡くなるまでにどれだけ彼女が関わっていた、出来上がっていたのかが不透明です)
でもはじめて買うミュージシャンのアルバムでライヴ盤からというのには不安が残るのも確かで、その不安要素はスタジオ盤の曲がどういう風にアレンジされているのか?ボーカリストの声の出かたやバックバンドの演奏のレベル、音質の粒立ちといったことでしょうか?
個人的に彼女の場合はライヴ盤であっても歌唱力に不安定なところは感じられないし、バックの演奏もクリアでタイト、彼女の弾くアコースティック・ギターの音色も綺麗です。だからライヴ盤によくありそうな音質の悪さは「Live at Blues Alley」には感じられないように思いました。また今回比較した中ではこの「Live at Blues Alley」が一番収録曲が多く、いかに彼女が多くのジャンルの音楽に親しんでいたかというのが見える内容になっているのが嬉しい。
以上、いろいろ書きましたけど「Live at Blues Alley」には欠点といえそうなものが見当たらない。それどころかライヴ会場の広さが想像できるような音の広がりがあって、正直な音で構成されたアルバムだと思います。ひとつ欠点があるとしたら、いつも聴いているオーディオをグレード・アップしたくなる気分にさせてくれるアルバムということでしょうか?(笑)
と、ここまで主観で書いてきましたので、あとは今回比較した3枚のアルバムを沢山の方がレビューされているアマゾンへのリンクを貼っておきます。
アマゾンのレビュー
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2011/04/18
1990
E
Eva Cassidy