Buddy Guy - Feels Like Rain

「Feels Like Rain」(93) から " Feels Like Rain " を私訳

「Feels Like Rain」(93) から " Feels Like Rain " を私訳。この曲のオリジナルは、88年にジョン・ハイアットが出したアルバム「Slow Turning」に収録されていますが、それをバディ・ガイがカバーして曲と同名のアルバムに収録。更にこの曲にはスライド・ギターとしてボニー・ レイットまで参加しているのだから、悪い出来にしようにも出来るハズがない。

ジョン・ハイアット、彼のアルバムはメロディよりも歌詞がいい。
彼の書く歌詞にある日常を見る視点には、真剣に人生や人に向き合っている前向きさがあるから。このハイアットの曲が収録されているアルバム「Slow Turning」(88)は、前作の傑作アルバム「Bring the Family」(87)に勝るとも劣らない良盤なのだけど、個人的にこの曲は彼のアルバムで聴いていてもどこか馴染みきれない曲だった。(なんか声と歌詞が合っていない感じ)

当時ジョン・ハイアット、36歳。そしてそのアルバムが出てから5年後の93年、バディ・ガイのカバーとなった。この時のバディ・ガイの年齢は57歳だから、その年齢差をどういう風に音に反映するのか、期待が高まるというもの。最初聴いた印象は「渋い」。そして「カッコイイ」。そんなことを思った。でもそれはこの年齢のバディ・ガイの声とハイアットの歌詞、ボニー・レイットのスライドの「艶」があってのことなのだけど、その相乗効果でこの曲の歌詞に出てくる男の優しさがグッと引き立っている。男前な歌詞です。

" Feels Like Rain "

Down here the river meets the sea
川がここを下って海と出会うように
And in the sticky heat I feel ya' open up to me
この蒸し暑さの中で、お前が俺に打ち解けるのを感じる
Love comes out of nowhere baby just like a hurricane
愛ってやつはどこからともなくやって来るんだ、嵐のように
And it feels like rain
どうやら雨になりそうだ
And it feels like rain
どうやら雨になりそうだ

Lying here underneath the stars right next to you
星の明かりがお前の傍を照らしている
And I'm wondering who you are and
そんなお前を見ていると誰であっても驚かないよ
How do you do?
まるではじめて会ったかのようだ
How do you do baby?
だから「はじめまして」と言えばいいか?
The clouds roll in across the moon
流れる雲が月を覆い隠し
And the wind howls out your name
風がお前の名前を呼んでいる
And it feels like rain
どうやら雨になりそうだ
And it feels like rain
どうやら雨になりそうだ

We never going to make that bridge tonight baby
今夜、俺達はあの橋を渡れそうにないよ
Across lake Ponchartrain
行けないんだ 湖の向こうには
And it feels like rain
どうやら雨になりそうだ
And it feels like rain
どうやら雨になりそうだ

So batten down the hatch baby
だから窓に当て木をするように
And leave your heart up your sleeve
自分の気持ちはそっと心にしまっておけよ
It looks like we're in for stormy weather
このままだと嵐に巻き込まれそうだけど
That ain't no cause for us to leave
出て行く理由なんてないんだし
Just lay here in my arms
このまま俺の腕の中で
Let it wash away the pain
痛みを洗い流せばいいんだから
And it feels like rain
どうやら雨になりそうだ
And it feels like rain
どうやら雨になりそうだ


関連記事


リンク


2011/06/25      1990 B Bonnie Raitt Buddy Guy