John Lee Hooker - Boom Boom

セルフ・リメイクしたアルバム「Boom Boom」から " Boom Boom " (オリジナルは1962年に発表) を私訳

ブルース・ミュージシャンの笑い方を表現すると
マディ・ウォーターズ「ぐふふふ」
B.B.キング「がっははははは」
バディ・ガイ「クックックックッ」
そして今回のジョン・リー・フッカーは「デヘヘヘヘ」って感じだ(笑)

そのことからもわかる様にジョン・リー・フッカーの曲はちょっとスケベな歌詞があったりして、多くの男子諸君の共感の元に支持されているのは間違いない。例えるなら女の子が歩いている。その子がお尻を揺らしながら歩いていると、その曲を作ってしまう。それがジョン・リー・フッカー。だからブルースというジャンルが語られる時に必ず登場する人物でありながら、その歌詞はとても陽気で平和なものが多い。元々彼は声とギターと足を踏み鳴らすことでドラムの代わりにしていたというだけに、演奏はシンプル & ブギーな曲が多いのも特徴。

今回は92年に自分の持ち歌をセルフ・リメイクしたアルバム「Boom Boom」から " Boom Boom " (オリジナルは1962年に発表) を私訳しましたが、ジョン・リー・フッカーはその時々で歌詞を変えることが多いため、どれが正しいというものはありません。ですから今回は好みで選んでみました。

彼はその生涯の中で非常に多くのアルバムをリリースしてきましたが、彼の皺と共に歳を重ねた楽曲を再録音したこのアルバムの発売は特に嬉しい。
 

オリジナルに近いバージョン ↑
90年代に再録したバージョン ↓
" Boom Boom "

Boom boom boom boom
ブーン、ブーン、ブーン、ブーン
I'm gonna shoot you right down,
俺が君をぶっ飛ばして気絶させると
right offa your feet
即効で抱きかかえ
Take you home with me,
君を俺ん家に連れて行く
put you in my house
そんで、そこに押し込めるんだ
Boom boom boom boom
ブーン、ブーン、ブーン、ブーン

I love to see you walk,
俺は君が歩くとこや
up and down the floor
立ったり座ったりするところが見たいんだ
When you talking to me,
それから君が話す時の
that baby talk
甘ったるい声
I like it like that
たまらなく好きだ
I knock you out,
俺は君をノックアウトし
right off of you feet
即効で捕まえた
Talk that talk, walk that walk
俺は言うべきことを言い、やるべきことをやる男
How how how
ハゥ、ハゥ、ハゥ

When she walk that walk,
彼女はやるべきことをやり
and talk that talk,
言うべきことを口する女
and whisper in my ear,
だからこんな風に俺に囁くんだ
tell me that you love me
「あなたを愛してる」とね
I love that talk
ああ、殺し文句を言っちまったな
When you talk like that,
そう君が口にするだけで
you knocks me out,
君は俺をノックアウトし
right off of my feet
俺は即効で放り出された
Talk that talk, and walk that walk
君は言うべきことを言い、やるべきことをやる女
How how how
ハゥ、ハゥ、ハゥ


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2011/06/03      1960 1990 J John Lee Hooker