The Beatles - Free As A Bird

The Beatles の  " Free As A Bird " を私訳

ジョン・レノンが77年頃にレコーディングしていたデモ・テープをオノ・ヨーコがポール・マッカートニーに渡し、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、そしてELOのジェフ・リンと共に完成させた曲。95年に「ビートルズの新曲」として発表されました。元々がデモ・テープだったものに肉付けした為、幾分 ジョン・レノンの声が奥まっているような印象もあるけれど、よくここまで纏め上げることが出来たと驚いてしまう程の完成度。

また、デモでハミングのところはポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンで歌詞を補ったそうですし、ジョージ・ハリスンのスライドとリンゴ・スターのドラムがとても印象的。PVも凝っていて、メンバーの幼少の頃の写真からはじまってバンド縁のシーンを羽ばたいていく鳥の視点で作られています。

" Free As A Bird "

Free as a bird,
鳥のように自由に、
it's the next best thing to be.
それは2番目に幸せなこと
Free as a bird.
鳥のように自由に

Home, home and dry,
何が大切かを再確認出来た時、
like a homing bird I'll fly
僕は飛ぶんだ 巣に帰る鳥のように
as a bird on wings.
その両の翼で

Whatever happened to
かつて僕達のものであった日々に
the lives that we once knew?
いったい何があったんだろう?
Can we really live without each other?
互いに離れ離れになっても生きていると言えるのだろうか?

Where did we lose the touch
触れ合うことで多くの意味を見い出した
that seemed to mean so much?
僕達はどこでそれを失ったのだろう?
It always made me feel so...
いつも感性を豊かにしてくれたのに...

Free as a bird,
鳥のように自由に、
like the next best thing to be.
それは2番目に幸せなこと
Free as a bird.
鳥のように自由に

Home, home and dry,
何が大切かを再確認出来た時、
like a homing bird I'll fly
僕は飛ぶんだ 巣に帰る鳥のように
as a bird on wings.
その両の翼で

Whatever happened to
かつて僕達のものであった日々に
the lives that we once knew?
いったい何があったんだろう?
Always made me feel so free.
いつも僕が在りのままで居れたのに

Free as a bird.
鳥のように自由に
It's the next best thing to be.
それは2番目に幸せなこと
Free as a bird.
鳥のように自由に
Free as a bird.
鳥のように自由に
Free as a bird.
鳥のように自由に


これはファンがいろいろな映像を編集し、ライヴ映像として仕上げたもの。

太郎の日本誤訳解説

この歌詞の中でジョン・レノンは「2番目に幸せなこと」としてタイトルを掲げていて、「1番目に幸せなこと」は具体的には書いていない。でも、そこがいい ですね。勿論、意訳してその意味を書くことは簡単だけれど、この歌詞にそれは相応しくないので、直接的な言葉は避けてみました。

home and dry
この部分は成句となっていて意味は「目的を達成する(した)」なんだけども、歌詞の他の部分を考えると、その意味のニュアンスが見えてくる。ただこの曲はいくらジョンのデモを残りの三人で仕上げたと言っても、やはりジョン・レノンのソロの曲だなって思います。


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2011/07/29      1990 B The Beatles