Marilyn Manson - No Reflection

" No Reflection " のPVが公開されたので私訳

日本4月25日、海外5月1日に 8th「Born Villain」(12) をリリースする Marilyn Manson。そのアルバムからシングル・カットされた " No Reflection " のPVが公開されたので私訳してみました。デロデロな描写のPVを見ながら訳してみると、そこはマンソン・ワールド!今回も歌詞に「自身の中に判断出来るものを持っていない」強烈なキャラが登場するけど、彼独特のモノの見方&解釈が垣間見えてなにより。彼の場合PVや歌詞によってはアレな部分があったりもするけれど、単純にキワモノ系だと思って全面回避するには余りにも勿体無い。

" No Reflection "
 
Crushing, cheating, changing.
粉砕し続け、欺き続け、変貌し続ける
Am I deaf or dead?
俺は耳が聞こえなくなったのか?死んだのか?
Is this constricting construction
これは抑圧された精神構造からくるのか
Or just streets with rusty signs
それとも天啓を蔑ろにして来た為に
Of something violent coming?
何らかの罰が下されたのか?

This'll hurt you worse than me.
この事実は俺よりもひどくお前を傷つけるだろう
I'm weak, seven days a week.
元々俺は堕ちている、1週間の間に7日は
Don't run from me. I won't
それでも逃げるなよ。煩わしいんだ
Bother counting one, two, three...
後から 1人、2人、3人と数えるのが...

I don't know which me that I love.
俺には俺が俺を愛しているのか分からない
Got no reflection.
自らを省みたことがないから
I don't know which me that I love.
俺には俺が俺を愛しているのか分からない
Got no reflection.
自らを省みたことがないから

Show myself how to make a noose
首を吊る縄の作り方を俺に見せてくれ
A gun's cliche, and a razor too
ついでに決め台詞と剃刀の魅せ方もだ
I'm not a deathshare vacation, vacant station
だが俺は一緒に死ぬ気はない、こんな寂れた所では
Made of scars and filled with my old wounds
なぜなら俺の古い傷跡が更に多くの傷を刻みたがっているから

This'll hurt you worse than me.
この事実は俺よりもひどくお前を傷つけるだろう
I'm weak, seven days a week.
元々俺は堕ちている、1週間の間に7日は
Don't run from me. I won't
それでも逃げるなよ。煩わしいんだ
Bother counting one, two, three...
後から 1人、2人、3人と数えるのが...

I don't know which me that I love.
俺には俺が俺を愛しているのか分からない
Got no reflection.
自らを省みたことがないから
I don't know which me that I love.
俺には俺が俺を愛しているのか分からない
Got no reflection.
自らを省みたことがないから

You don't even want to know what I'm gonna do to you.
お前は俺がお前に何をするつもりなのか知りたくもないだろう
You don't even want to know what I'm gonna do to you.
お前は俺がお前に何をするつもりなのか知りたくもないだろう
You don't even want to know what I'm gonna do to you.
お前は俺がお前に何をするつもりなのか知りたくもないだろう

I don't know which me that I love.
俺には俺が俺を愛しているのか分からない
Got no reflection.
自らを省みたことがないから
I don't know which me that I love.
俺には俺が俺を愛しているのか分からない
Got no reflection.
自らを省みたことがないから

No Reflection.
自らを省みたことがないから
No Reflection.
自らを省みたことがないから

I've got no reflection.
俺は自らの行いを省みたことがないんだよ


" Overneath The Path Of Misery "

太郎の解釈

" No Reflection " の解釈で悩んだのは下の2行
Crushing, cheating, changing.
粉砕し続け、欺き続け、変貌し続ける
Am I deaf or dead?
俺は耳が聞こえなくなったのか?死んだのか?
Is this constricting construction
これは抑圧された精神構造からくるのか
Or just streets with rusty signs
それとも天啓を蔑ろにして来た為に
Of something violent coming?
何らかの罰が下されたのか?

この部分で意味が見えにくいのが " rusty signs "
仮に rusty signs=錆びた標識とするなら
それは何を意味しているのか? 既に錆びた状態でそこにあったのか? それとも最初は新しかったものなのか?  いろいろ考えてみるとマンソンがここで表現したかったのは「対象(signs)を否定し続けた時間の長さ(rusty)」じゃないかな?そこから考えはじめると下のような解釈になった。

just streets
真っ直ぐな道→自分が信じ続けている→継続してきた、持ち続けていたもの

rusty signs
錆びたsigns→これは元々ピカピカ光る " signs " だったのだろうけど、主人公が「何か(signs)」を「継続してこなかったから錆びてしまった(rusty)」と解釈。そして続くsomething violent coming?を「何か、凶暴なものが、やってくる」ではなく「何か、凶暴なものが、降ってきた、齎された」と考えてみた。そしたらこうなる。

Or just streets with rusty signs
それとも天啓(signs)を蔑ろ(rusty)にして来た(just streets)為に
Of something violent coming?
何らかの罰(something violent)が、下された(coming)のか?
ここの輪郭が見えたら他の部分のニュアンスも浮かび、歌詞の流れ、変化が見えてくる。


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2012/04/13      2010 M Marilyn Manson