Madeleine Peyroux - I'm All Right
3rd「Half the Perfect World」(06) から " I'm All Right " を私訳。この曲はマデリン・ペルーとウォルター・ベッカー、ラリー・クラインの共作。結構人って何気ない会話の中にその人の個性が出たりするけど、彼女はそういうちょっとした部分を捉えるのがうまいし、幸せとか愛という言葉を使わずに「その気持ち」を表現しているのも面白い。何回も聴きたくなる1枚。
He made me laugh
私を笑わせたり
He made me cry
泣かせてくれる
He smoked his stogies in bed
そんな彼がベッドで葉巻を吸った
But I'm all right
でも私は大丈夫
I'm all right
大丈夫だよ
I've been lonely before
もう、孤独な私はいないから
I asked the boy for a few kind words
私が優しい言葉が欲しいわと言ったら
He gave me a novel instead
彼は黙って恋愛小説をくれた
But I'm all right
でも私は大丈夫
I'm all right
大丈夫だよ
I've been lonely before
もう、孤独な私はいないから
It's fine, it's OK
あなたが「大丈夫だよ」「気にしないで」と言っても
It was wrong either way
酔った時の言葉は、あべこべだから
I just wanted to say
私は問い詰めてしまう
There isn't much fun when you're drinking wine
だから、あなたがワインを飲んでいるときは、あまり楽しくない
He got drunk, he fell down
彼が酔っ払って、ひっくり返ったとき
He threw a few of my things around
私の物をそこら中に散らかしちゃったけど
But I'm all right
私なら大丈夫
I'm all right
大丈夫だよ
I've been lonely before
もう、孤独な私はいないから
I'd like to believe it is easy to leave
相手のことを放っておくのは簡単だって思いたいけど
But I have to conceive that wherever you are
今の私は、あなたがどこにいようと気になるし
You're still driving my car
車を運転している時まで考えてしまう
Sticks and stones break my bones
そりゃ、たまにはケンカもするけど
But tears don't leave any scars
涙が乾く頃には笑っていられる
So I'm all alright
そう、私なら大丈夫
I'm all alright
大丈夫だよ
I've been lonely before
もう、孤独な私はいないから
Mmm...
う~ん…
I'm all alright
私は大丈夫
I'm all alright
大丈夫だよ
I'm all alright
大丈夫だって
He played solitaire in bed
彼ってソリティアをしていたかと思えば
Used to blow bubbles in bed
ベッドでシャボン玉を吹いて
He sang Christmas songs in bed
クリスマス・ソングを歌うような人なのよ(笑)
訳の解釈
下の部分の歌詞は元々、英語のことわざをもじったもの。
別にそのままでもいいのだけど、ちょこちょこイジることに。
・歌詞
Sticks and stones break my bones, But tears don't leave any scars
棒と石は私の骨を折るけど、涙はどんな傷も残さない
・ことわざ
Sticks and stones may break my bones, but words will never hurt me.
棒や石は骨を折るかもしれないが、言葉で私を傷つけることは出来ない
・ことわざのニュアンス 「言いたい人には言わせておけばいい」「口で何と言われても構わない」
・私訳
Sticks and stones break my bones, But tears don't leave any scars
そりゃ、たまにはケンカもするけど、涙が乾く頃には笑っていられる
あとは・・・
・歌詞
I've been lonely before
以前の私はずっとひとりだった、孤独だった
・私訳
I've been lonely before
もう、孤独な私はいないから
ここの意味を開くと「彼と逢うまでは誰といても心が寄り添えなかったけど、今はどんなことがあっても、ふたりの心は寄り添っている」というニュアンスかなぁ。だけどそれをハッキリと言葉で表現しないところが彼女の良いところ。
" Changing All Those Changes " ( Buddy Holly のカバー )
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2013/02/13 2000 M Madeleine Peyroux