Stevie Salas Colorcode - Tell Your Story Walkin

「Back From The Living」(94) から " Tell Your Story Walkin " を私訳

「Back From The Living」(94) から " Tell Your Story Walkin " を私訳。スティーヴィー・サラス曰く、彼の名前の後ろにある「カラーコード」が意味するところは・・・

「当初カラーコードという言葉が指したのは色んなサウンドがミックスされた音のことだ。デビュー当時にネイティヴ・アメリカンの血を引いている俺、ベースが白人、ドラムが黒人だったのは単なる偶然で、俺達のサウンドはあらゆるカルチャーをミックスしたものだったんだ。つまりサイケデリック・ヒップホップとロックンロールをミックスしたものを指すのがカラーコードという言葉なのさ」

と言う事らしいけど、でもこれは表向きの理由にしか聞こえない。
確かに彼が語っているようにメンバー構成は偶然かも知れないけど、彼が歌詞に書き続けているのはアイデンティティーや偏見についてが多いしね。今回訳した歌詞にしたって相手に「オレのやってる音楽にレッテルを貼るな」「オレに説教垂れんな」と言ったかと思うと、続けて

I'm neither black or white, I'm somewhere in between
俺は黒でなければ白でもない、その間のどこかにいるのさ

と言っているのだから。勿論この部分は「オレは誰かに染まることも、染められることもない」ということだけれど、それ以外にも含み(人種)を匂わせているようにも思える。そんな彼は90年に「Stevie Salas Colorcode」でデビューしてから多くの作品をリリースしているのだけど、96年の「オルタ・ネイティブ」以降、レーベルとの不仲やリリースするアルバムが精彩を欠いていたというのもあって、余り話題に挙がらなくなっていった。

でも幾つかの楽曲でベースにT.M.スティーヴンス、ドラマーにブライアン・ティッシーを迎えて製作された「Back From The Living」(94) は今聴いてもカッコよく、ファンク&ロックの傑作といえる1枚。また、06年にレーベルを移籍してからは彼の名前を目にすることが増えてきたのが嬉しい。

" Tell your story walking "

I was born my Daddy’s son
俺は親父の息子として生まれ
Hit the ground both feet on the run
もがき続けながら走ってきた
Livin’ large ain’t easy to do
自分を貫いて生きるのは簡単なことじゃない
When all you’ve never known is too little too soon
だけどお前がそれを理解するには頭の中身が小さすぎるぜ

I hit town smokin’ gun in hand
口憚ることなくやってきた俺は
Five North for the promised land
理想から少しズレた生活をしているし
I got no room for gratitude
神に感謝したくなるような部屋もない
But I got a lotta nerve and a whole lotta attitude
でも諦めの悪さと面の皮の厚さなら人一倍持ってるぜ
I live life in real time
現実の中を生きながらも
Not the half-speed stuff that your Mother calls flying
お前のお袋が「ぶっ飛ぶ」って言ってる薬なんざ半分も使っちゃいないしな
So let the music do the talkin’
そんなワケで俺は勝手に(音楽を)演ってるから
Tell your story walkin’
お前は御託を並べてりゃいいんだ

Tell your story walkin’
お前は勝手に喋ってろ
With your big mouth talkin’
お得意のホラも忘れんなよ
Tell your story walkin’, Goodbye
お前は勝手に喋ってればいいんだよ

No more spendin’ nights in a dark hole
暗い穴の中で夜を過ごすのはもうご免だ
When the money came in I was walkin’ tall
金が入ってきたときには自分のやってきたことに誇りが持てたし
When I threw down it was met with indecision
投げ捨てられたときには自分の決断力のなさを責めたけど
One man's junk is another man's treasure
ある奴にはゴミでも他の奴には宝物ってこともある
Radio boy said it wasn't rock
こないだラジオ野郎が、これはロックじゃないと言って
Another said it wasn't urban pop
別の奴が、アーバン・ポップじゃないと言った
Man this bullshit here has got to stop
これは男ならなんとかすべき事態だ
I'm juste tryin' to make some music
俺はただ好きな音楽を演りたいだけなんだから

Tell your story walkin’
だからお前は勝手に喋ってろよ
With your big mouth talkin’
お得意のホラも忘れんなよ
Tell your story walkin’, Goodbye
お前は勝手に喋ってればいいんだよ

Tell your story walkin’
お前は勝手に喋ってろよ
With your big mouth talkin’
お得意のホラも忘れんなよ
Tell your story walkin’
お前は勝手に喋ってればいいんだよ

Who are you to try and tell me who to be
誰なんだ、俺にこうすべきだと教えようとするのは
Try to program me and make me fit in your scene
人をプログラムして、自分好みにしたいってことなのか
I'm neither black or white, I'm somewhere in between
俺は黒でなければ白でもない、その間のどこかにいるのさ
You tell me what that means
お前が言いくるめようとしても無駄なこと

I was born my Daddy's son
俺は親父の息子として生まれ
Hit the ground both feet on the run
もがき続けながら走ってきた
I got no room for gratitude
神に感謝したくなるような部屋はないが
But I got a lotta nerve and a whole lotta attitude
でも諦めの悪さと面の皮の厚さなら人一倍持ってるぜ
I live life in real time
現実の中を生きながらも
Not the half-speed stuff that your Mother calls flying
お前のお袋が「ぶっ飛ぶ」って言ってる薬なんざ半分も使っちゃいないしな
So let the music to the talkin'
そんなワケで俺は勝手に(音楽を)演ってるから
Tell your story walkin'a
お前は勝手に喋ってろ


" Be What It Is "
「Be What It Is」(06)

" Stand Up "
「Stevie Salas Colorcode」(90)


" Trapped Like A Rat "
カラーコードとは別で活動していたユニットNicklebag。
ボーカルはバーナード・ファウラー。

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2014/01/28      1990 S Stevie Salas