Johnny Winter - Cheap Tequila

5th「Still Alive and Well」(73) から " Cheap Tequila " を私訳

5th「Still Alive and Well」(73) から " Cheap Tequila " を私訳。この曲は当時のメンバーであったリック・デリンジャーによって書かれた曲で、今聴くと彼が書いた歌詞は良い意味で時代を感じさせるものだけど、こういう男が男であった時代の歌詞はいいよな。時代が進むにつれて男が女性化していっているから、こういう表現に巡り合うことは少なくなっている。

で、肝心のジョニー・ウィンターは4th「Johnny Winter And」(70) までは激しさの中にブルースを感じさせましたが、このアルバムからロック成分が多くなり、よりアグレッシブなスタイルへと変化していきます。それと共に自作曲が少なくなっていくのは残念だけど、ストーンズやボブ・ディラン等々のカバーの出来もよくて、中にはオリジナルを超えるものも多い。(77年の「Nothin' But The Blues」、90年代以降(「Let Me In」)からブルース路線に戻るよ)

" Cheap Tequila "

Cheap perfume, sweet perfume
誰も使わないような安ものの香水、縋りつくような甘ったるい匂い
The lonely smell that fills the room
孤独な香りで満たされている部屋
Roses in your low-rent tomb
魂の抜け殻が横たわる枕元には薔薇と一緒に
A picture made of cheap perfume
安ものの香水が染み込んだ写真が置かれている

Sad old rag, sad young hag
悲しみが染み込んだ若作りの女
Clothes that hide the early sag
少し大きめの服で体のラインを隠している
Sequins on a lame bag
時代遅れの鞄のスパンコールは
The sparkles of a sad old rag
嘆きの闇で煌く涙のように見える

Drink up and be happy
飲みほして幸せになれよ
Live just for today
今日のためだけに生きればいいんだ
Drown in cheap tequila
安もののテキーラに溺れて
And flush yourself away
過去なんざ流しちまえよ

Worn out dreams, washed up scheme
擦り切れた夢、色褪せた計画
Blueprint for a death machine
壊れた機械が映す青写真
Scarred wrists on a movie queen
銀幕の女王の手首にある傷跡は
A picture of a worn out dream
かつての夢が残していったもの

Drink up and be happy
飲みほして幸せになれよ
Live just for today
今日のためだけに生きればいいんだ
Drown in cheap tequila
安もののテキーラに溺れて
And flush yourself away
過去なんざ流しちまえよ

Drink up and be happy
飲みほして幸せになれよ
Live just for today
今日のためだけに生きればいいんだ
Drown in cheap tequila
安もののテキーラに溺れて
And flush yourself away
過去なんざ流しちまえよ

Flush yourself away
過去なんざ流しちまえよ
Yeah, flush yourself away
過去なんざ流しちまえよ


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2014/04/16      1970 J Johnny Winter