The Supremes - Love Child

「Love Child」(68)から " Love Child " を私訳

「Love Child」(68)から " Love Child " を私訳。彼女達の曲って「恋に恋する乙女ご用達のラヴソング」というイメージがあるけれど、シリアスな内容の曲もあります。この曲もそのうちの一曲で、最初は " Love Child " ってなんて意味なんだろ?と思ったのがキッカケ。

実際に調べてみるとこれは「私生児」って意味だったから、ちょっと驚きました。それまでの彼女達の曲のイメージからはプロテストソングを歌っていたとは想像出来なかったから。だからこの曲はなんとも言えない歌詞の内容からはじまるのだけど・・・やっぱり歌詞を理解することは大切だと感じさせくれた一曲。

この " Love Child " は当時ビルボードで9週間もの間1位を記録していたビートルズの " ヘイ·ジュード " を抜いて、1968年11月30日から2週間、1位を記録。こういう内容の曲が売れる、支持される、というのは当時の彼女達の勢いによるところもあるのだろうけど、とても意味のあるものですね。

" Love Child "

You think that I don't feel love
あなたは私が愛を感じていないと思っている
But what I feel for you is real love
でも私があなたに感じているのは本物の愛
In other's eyes I see reflected
たとえ他人の目に映る私が
A hurt, scorned, rejected
傷つけられ、嘲られ、拒絶されていても

Love child, never meant to be
ラヴチャイルド、望んだわけじゃないのに
Love child, born in poverty
ラヴチャイルド、貧困の中に生まれ
Love child, never meant to be
ラヴチャイルド、望んだわけじゃない
Love child, take a look at me
ラヴチャイルド、私を見て

I started my life in an old, cold run down tenement slum
私の人生は、古くてすきま風が吹く、スラムのアパートから始まった
My father left, he never even married mom
既に父は去り、彼は母と結婚さえしていなかった
I shared the guilt my mama knew
その罪とも呼べるものを母と共に背負いながら
So afraid that others knew I had no name
恐れていた、私には他人に話せる家庭がないと知られるのを

This love we're contemplating
私達が考え続ける、この愛は
Is worth the pain of waiting
苦しみに耐えるだけの価値のあるもの
We'll only end up hating
最後には私達自身が憎しみ合おうとも
The child we maybe creating
私達は自分の子供を作るだろう

Love child, never meant to be
ラヴチャイルド、望んだわけじゃないのに
Love child, scorned by society
ラヴチャイルド、社会から嘲られ
Love child, always second best
ラヴチャイルド、適当にあしらわれ
Love child, different from the rest
ラヴチャイルド、他の誰かと比べられる 

 (hold on, hold on, just a little bit), Mm, baby
 (待って、もう少しだけ待っててね)、ベイビー
(hold on, hold on, just a little bit), Mm, baby
 (待って、もう少しだけ待っててね)、ベイビー

I started school, in a worn, torn dress that somebody threw out
私の学生生活は、誰かが捨てた破れたドレスを着ることから始まった
I knew the way it felt, to always live in doubt
いつも疑いながら生きることで、素直になれなくなっていく
To be without the simple things
それは自分でも感じていたけど
Sop afraid my friends would see the guilt in me
怖かった、友達に私の中の罪の意識を見つけられるのが

Don't think that I don't need you
あなたを望んでいないと思わないで
Don't think I don't wanna please you
あなたを喜んでいないだなんて思わないで
No child of mine 'll be bearing
生まれてくるであろう子供には
The name of shame I've been wearing
私が背負ってきた恥ずべきものを背負わせはしない

Love child, love child, never quite as good
ラヴチャイルド、ラヴチャイルド、いいことなんて何もなかった
Afraid, ashamed, misunderstood
恐れ、辱められ、誤解されてきた

But I'll always love you
でも、私はいつもあなたを愛している
I'll always love you
いつもあなたを愛している
I'll always love you
いつもあなたを愛している
I'll always love you
いつもあなたを愛している
I'll always love you...
どんな時もあなたを愛している...


 
08年にリリースされた「Let the Music Play Supreme Rarities 1960-1969」に収録されている " Love Child (alternate vocal) - with a whole additional verse " は、曲の長さが2分58秒から3分23秒へと変更されているだけでなく、歌詞の構成にも手が入れられていて、より物語性が強くなっています。

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2013/01/22      1960 S The Supremes